戊辰観光いざ出陣 鶴ケ城で幕末特集、第1弾「松平容保と京都守護職」

「幕末特集」で展示された「蛤御門合戦図屏風」に見入る家族連れら=会津若松市・鶴ケ城天守閣

日本の歴史の転換点となった「戊辰戦争」から150年の節目を迎える中、激戦地の本県では記念事業が本格化している。戊辰戦争とゆかりの深い会津若松市や白河市は1日、「戊辰」の観光客を呼び込む新たな動きを始めた。150年前の4月は会津に向けて進攻する新政府軍が本県へと迫る時期。春の観光シーズンの到来に合わせ、観光を舞台にした“開戦ムード”が一層高まってきた。

会津若松市の鶴ケ城天守閣前で行われた本年度事業のオープニングセレモニーでは、記念事業実行委員会長の室井照平市長が「官民連携して記念事業を盛り上げる。多くの方に会津の義を感じてほしい」とあいさつした。

鶴ケ城を管理する会津若松観光ビューローは本年度、天守閣の展示を「幕末特集」として全館で展開する。

各期でテーマを変え、戊辰戦争の伏線となった藩主松平容保(かたもり)の京都守護職時代を含め、会津ならではの一級資料を展示する。1日からは第1弾の「松平容保と京都守護職」(5月7日まで)が始まり、セレモニー後に内覧が行われた。

京都御所の蛤(はまぐり)御門付近で繰り広げられた「禁門の変」を描いた「蛤御門合戦図屏風(びょうぶ)」や、新選組副長土方歳三も愛刀とした「和泉守兼定」などの日本刀、会津藩家老の書など、貴重な資料が展示されている。

「八・一八の政変」での容保の働きに感激した孝明天皇が容保に贈った御宸翰(ごしんかん)や一緒に贈られた自作の和歌は同展のみの展示で、来場者の注目を集めている。