「大ケヤキ」に戊辰戦争痕跡 町のPRへ 郡山・熱海史談会

中山の大ケヤキと「地元の人間として地域の言い伝えを語り継ぎたい」と話した小池さん

郡山市熱海町中山に、戊辰戦争にまつわる市指定天然記念物「中山の大ケヤキ」がある。戊辰戦争150周年を機に、同町の歴史の継承・保存に努める熱海史談会は、このケヤキの周知を通して、同町のPRにつなげたい考えだ。

ケヤキは樹齢約400年。幹が根元から約1メートルの位置で東西に分かれている。根回りは約7.1メートルで東の幹回りは約2.3メートル、西の幹回りは約4.9メートル、高さは約30メートルある。

同会の小池一正さん(71)によると、当時中山村と呼ばれた同地域は、二本松藩が治める宿場町として栄えていた。そして、会津に向かうための要所でもあったとされる。

しかし、戊辰戦争が勃発した1868(慶応4)年の4月23日、会津藩が西軍の侵攻を妨げようと、名主の了承を得た上で村に火を放ち、当時あったとされる宿など36戸全てを焼いたという。

ケヤキの持ち主だった名主は、火災から守ろうと家財道具を木の根元まで運んだが、これらにも火が燃え移り、ケヤキの根元も焼けたという。その時の焼け跡とみられる痕跡が根元に残っており、市は戊辰戦争の歴史を物語る貴重な巨木として、1991年2月19日、天然記念物に指定した。