会津と長州「絆の酒」仕込み 首相夫人・昭恵さんら作業、会津若松

酒米の放冷作業を行う昭恵さん(右から3人目)ら

安倍昭恵首相夫人らの女性グループ「LADY SAKE project」が山口県下関市の「昭恵農場」で育てた酒米と会津の水、技を融合させて造る、会津と長州の絆の酒「やまとのこころ」の仕込み作業が1日、会津若松市の末廣酒造嘉永蔵で行われた。約10人の参加者が絆の醸成への願いを込めながら作業に取り組んだ。

やまとのこころの酒造りは、昭恵さんと同酒造の新城希子専務との出会いをきっかけに始まった。今回で4年目で、昭恵農場で無農薬で育てた酒造好適米「山田錦」約1.1トンを原料に使い、純米大吟醸1200本(四合瓶換算)を造る。

同日は、プロジェクトのメンバーらが津佐幸明工場長(杜氏(とうじ))らの指導を受けながら、蒸した酒米を広げて冷ます放冷作業や、かい入れの作業を行った。三段仕込みの留添えの作業に当たるという。

昭恵さんは「前回は酒米の収量が少なかったが、今回は十分に確保できた。今年は戊辰150年の節目でもあり、会津と長州の懸け橋になれるよう期待する」と述べ、「日本人の心のように、柔らかく包み込むような日本酒になればいい」と期待した。

◆「什の掟」の意味学ぶ 鶴ケ城や日新館訪問

宗像館長の話に耳を傾ける昭恵さん(中央)

「LADY SAKE project」のメンバーは1日、会津若松市の鶴ケ城や會津藩校日新館も訪れた。

戊辰150年の節目に合わせての訪問で、會津藩校日新館では宗像精館長らの案内で館内の大学や大成殿、資料館などを見学した。宗像館長は会津藩士の子どもの心構えとして大事にされた「什(じゅう)の掟(おきて)」の意味などを解説した。

宗像館長が「戊辰戦争の歴史は消えない。長州藩と仲良くはするが仲直りはしないという考えは変わっていない。共に前に進むことが大切」と述べ、東京出身だが「今は山口県人」という安倍昭恵さんは「お互いに悲劇を分かり合い、平和を発信することが大事」と語った。