会津藩士の娘の半生描く 会津若松の劇団、「流星雨」全編上演

戊辰戦争に翻弄された女性の姿を描いた「流星雨」

戊辰戦争に翻弄された会津藩士の娘の半生を取り上げた演劇「流星雨」の全編が3日、会津若松市の会津稽古堂で初めて上演された。

激動期を生きた女性の姿が観客の涙を誘い、大きな拍手が湧き上がった。

流星雨は、文化功労者の作家・津村節子さんの女流文学賞受賞作品「流星雨」が原作。戊辰戦争に敗れた後、移住した斗南藩(現青森県むつ市)や函館で懸命に生きた女性の姿が描かれている。実在の人物内藤(旧姓日向)ユキがモデルとなっている。

同市を拠点に活動するアマチュア劇団「劇団ぴ~ひゃらら」(近藤直宣団長)が、戊辰150年の節目に合わせて約100分の演劇に仕上げた。これまでに一部を披露してきたが、全編上演の機会はなかった。

「会津にちなんだ物語を上演したい」という団員の熱意が全編上演につながった。

音響や照明、小道具など全てが手作り。籠城戦の過酷さや「義」を尽くしながらも賊軍の汚名を着せられた無念さなども表現された。