「会津人探究~戊辰戦争」出版 喜多方の歴史研究家・笠井尚さん

「会津人探究」を出版した笠井さん

喜多方市の歴史研究家笠井尚(たかし)さん(66)は27日までに、戊辰戦争で敗れた会津に義があったことを訴え、会津藩の7人を新たな視点で評論した「会津人探究~戊辰戦争 生き延びし者たちにも大義あり」を出版した。

笠井さんは会津高、法政大文学部哲学科卒。主な著書に「最後の会津人 伊東正義」「山川健次郎と乃木希典」「白虎隊探究」などがあり、会津の精神風土に光を当ててきた。

笠井さんによると、薩摩、長州両藩に義があったように会津藩にも義があり、会津藩も新しい時代を切り開こうとした。それを世に問い、「頑固一徹」という会津人のイメージを一掃するため、時代に先んじようとした人物にスポットを当てたという。

序章「会津にとっての戊辰戦争」では「会津は佐幕派にあらず」と主張し、第1章以降は藩主松平容保(かたもり)や家老西郷頼母、洋式牧畜を始めた広沢安任、大河ドラマの主人公にも取り上げられた山本(新島)八重らにスポットを当てた。笠井さんは「戊辰戦争と真剣に向き合いたかった。会津人として、戊辰戦争から何を学ぶかが大事」と思いを語る。
出版元はラピュータ。定価1800円(税別)。

出版祝賀会は25日、会津若松市の会津若松ワシントンホテルで開かれ、歴史関係者など約70人が出席した。山口県萩市の「長州と会津の友好を考える会」代表の山本貞寿さんらも出席し、孫から花束が贈られた。