「オペラ白虎」スペシャルトーク 制作責任者ら4人、作品への思い語る

「オペラ白虎」について語る(右から)池田さん、加藤さん、宮本さん、岩田さん

戊辰150年の節目に合わせて会津若松市の會津風雅堂で再演された「オペラ白虎」公演初日の28日、上演に先立ちスペシャルトークが行われた。エグゼクティブプロデューサーの池田卓夫さん、作曲の加藤昌則さん、台本の宮本益光さん、演出の岩田達宗さんが作品に込めた思いなどを語った。

オペラ白虎は東日本大震災翌年の2012(平成24)年が初演で、苦境や困難から立ち上がる姿が復興と重なり大きな反響を呼んだ。再演を模索する動きが出ていた中で、戊辰150年の節目に再演が実現した。

スペシャルトークでは、池田さんがオペラ白虎誕生の経過を紹介し、作曲の加藤さんは「白虎隊はそれほど身近な存在ではなかったが、勉強しながら、私なりに精いっぱい曲を書いた」と語った。台本の宮本さんは「私自身がオペラ歌手だけに、ご当地オペラの面白さと難しさを知っている。白虎隊という圧倒的な史実を前に、単なるご当地オペラで終わらせないようにするにはどうするかを考えてきた」と語った。

演出の岩田さんは「オペラ白虎が初演の評判で全国的に知られたこともあって、吸引力が増した。そういうエネルギーがそのまま伝わるようにしたかった」と話した。

初日の会場を訪れた、飯沼貞吉の孫に当たる飯沼一元さん(75)=東京都=は「忠誠を尽くしながら朝敵、逆賊とされた会津藩や白虎隊の無念さを思うと胸が痛む。音楽的にも素晴らしいオペラで、生き抜くことの大切さを多くの人に知ってほしい」と話した。