「戊辰ハイボール」格別な一杯いかが 会津の歴史と先人思い、10店で提供

皆方さんが作った「荒城の月」(左)と、支部技術研究部長で「BAR CAVE」の大束裕美さんが手掛けた「戊辰の風」

日本バーテンダー協会会津支部に所属する会津若松、喜多方両市のバー10店が戊辰150年を記念して会津武士などをイメージしたカクテル「戊辰ハイボール」を提供している。

バーテンダーらが会津の歴史や先人らに対する思いをグラスに込めて作ったオリジナルのハイボールで、話題を呼んでいる。

同支部は勉強会を開くなど戊辰戦争への理解を深め、レシピ作りに臨んだ。全てのハイボールに西軍の長州藩があった山口県の日本酒「獺祭(だっさい)」が使われている。

「会津や東軍だけでなく西軍などさまざまな視点、立場から戊辰戦争を見つめ、考えを深めてほしい」という思いから選んだという。

「戊辰ハイボール」のラインアップには会津藩の部隊「朱雀(すざく)隊」をイメージした「朱雀ハイボール」や悲劇を乗り越えた会津の現在を表すという鮮やかな色合いの「戊辰の風」などが並ぶ。

支部長で「Bar Octave」オーナーの皆方剛さん(43)は獺祭のほか会津清酒、鹿児島県産の芋焼酎、高知県産のショウガシロップなどを加えた「荒城の月」を店に出す。「会津、長州、薩摩、土佐の味がけんかしないようにまとめた」と出来上がりに満足そうな表情を浮かべた。

皆方さんの店は150年前に激戦地となった「甲賀町口門跡」の目の前にある。鶴ケ城を目指して攻め寄せる西軍と会津軍が激突、死闘を繰り広げた。皆方さんは「店でグラスを傾け、当時の戦に思いを巡らせてほしい」と願う。

12月31日まで味わえ、同支部は「戊辰ハイボール」を提供する店を掲載したバーマップを作製。スタンプラリーも行っている。

問い合わせは「Bar Octave」(電話0242・24・3634)へ。