長州藩士・世良修蔵の冥福祈る 福島で50年ぶり法要、歴史再認識

暗殺された世良の冥福を祈った法要=福島市・長楽寺

150年前の旧暦・慶応4年閏(うるう)4月20日未明、現在の福島市で起きた長州藩士・世良修蔵の暗殺事件。東北地方に戊辰戦争の戦火が拡大する契機として戊辰戦争の歴史に深く刻まれている中、世良が斬首された場所に近い長楽寺=同市舟場町=で20日、命日に合わせた法要が約50年ぶりに行われた。

横暴な振る舞いで悪名高い世良だが、同寺は「戊辰150年の節目に死者を等しく慰霊しよう」と法要を行った。中野重孝住職(65)が読経し、檀家(だんか)や市民ら約40人が焼香した。中野住職は「戊辰の歴史を再確認し、平和について考えて」とあいさつした。

世良関連の史料も公開された。元々は世良が宿泊していた福島城下の旅籠「金澤屋」を営んだ斎藤家が所有していたもので、世良の密書と伝わる書簡や斎藤家宛ての手紙など約20点が並んだ。斎藤家の親類で、同寺の檀家でもある同市の男性(92)は「150年の節目に歴史をみんなに知ってもらいたい」と語った。