新選組・近藤勇の命日に慰霊 会津若松で追善供養墓前祭

新選組ファンらも参列した墓前祭

会津藩主松平容保(かたもり)が京都守護職在任中、会津藩預かりとして幕末の京都で治安を守った新選組の局長・近藤勇を慰霊する追善供養墓前祭が25日、近藤の命日に合わせ、会津若松市の天寧寺にある近藤の墓で行われた。

墓前祭は、墓周辺の整備や清掃を続けている会津若松ライオンズクラブ(LC、宮沢吉英会長)が1968(昭和43)年から毎年行っている。戊辰150年の節目に合わせて参道の階段整備などにも取り組み、盛大に執り行われ、會津新選組同好会の佐藤功武局長や全国の新選組ファンも駆け付けた。新選組ゆかりの東京都日野市で購入したカレンダーに日程が記入されていたため京都から参列したという女性の姿もあった。

墓前での読経に続き、参列者は次々に焼香した。

新選組は幕末の京都で反幕府勢力を取り締まり、池田屋事件などでも知られる。戊辰戦争の際は旧幕府軍として会津など各地を転戦した。同寺の近藤の墓には、斬首された近藤の遺体の一部が埋葬されたと伝えられている。

◆節目に子孫3人そろい参列

近藤勇追善供養墓前祭には、近藤の兄の子孫・宮川清蔵さん(79)=茨城県牛久市=と清蔵さんの長男清志さん(42)、新選組副長土方歳三の兄の子孫で土方歳三資料館長の土方愛(めぐみ)さん(46)=東京都日野市=も参列した。土方さんが墓前祭に参列するのは今回が初めてで、戊辰150年の節目に近藤の墓前で子孫3人がそろった。

清蔵さんは「時代に翻弄(ほんろう)された近藤には『こんなはずではない』という思いがあったと思う」と推測し、「戊辰150年を契機に全国の新選組ファンや研究者が近藤の生きざまや死にざまに共感している。歴史の1ページを後世に伝えるのが子孫の役割だと思う」と語った。昨年に続く2度目の参列となった清志さんは「近藤が会津の方に愛されていると実感している。この150年を顕彰し、発信できるのは会津だと思うし、次の150年に向けて国のあるべき姿を発信していくべきだ」と協力を誓った。

近藤の墓の隣には建墓に携わったと伝わる土方の慰霊碑も建てられており、土方さんは「150年の命日に近藤さんの子孫の方と焼香できてよかった。戊辰戦争で土方と近藤は離れ離れとなったが、同じ場所で供養されていることに感謝したい」と話した。