「藩の精神残っている」 英国人作家・ダウナーさん、会津訪問

戊辰戦争を描いた小説などを手掛けてきた英国人作家レズリー・ダウナーさん(69)=ロンドン在住=は5日、会津若松市役所を訪れ「負けた側の歴史は外国人にとっても劇的であり、心に深く残る」と語った。

ダウナーさんは篤姫や、明治時代に海外公演を行い人気を博した芸妓(げいこ)「貞奴」などをテーマにした作品を執筆。戊辰戦争後に斗南(となみ)に移住し、苦労を重ねた柴五郎の生涯に引かれ、「侍の娘」では西郷隆盛の架空の娘と、会津出身の青年との恋愛を描いた。

鹿児島県で行われる講演のために来日したダウナーさんは3日から会津各地を巡り、会津若松市の會津藩校日新館、飯盛山、福西本店などを訪問。市役所での室井照平市長との懇談では「会津藩の精神が今でも残っている」と印象を述べた。日新館で弓道に取り組む高校生らの立ち居振る舞いにも感動したという。

会津藩の特徴について「ほかの藩と性格が違う。精神の強さを感じる。戊辰戦争の悲劇的な経験があっても、藩を大切にしようとした」と強調。自身にとって2回目となる会津の旅を終え「新聞に記事を執筆したい。小説も書くかもしれない」と意欲を見せた。