会津藩士の「義」継承 会津若松・戊辰150年式典、記念宣言を発表

会津若松市戊辰150周年記念宣言

戊辰戦争の激戦地となった会津若松市の戊辰150周年記念式典は22日、同市で行われ、旧幕府軍の主力として戦い抜いた先人らに出席者が敬意を表した。会津藩士らが命を懸けて貫いた「義」の思いは今に受け継がれ、会津の人々の奥底に生き続ける。出席者は、歴史や伝統に包まれた古里の誇りを再確認し、次世代に継承する決意を新たにした。

会津若松市と市戊辰150周年記念事業実行委員会の主催。会津藩が鶴ケ城を開き、1カ月に及ぶ熾烈(しれつ)な籠城戦に終止符を打った1868(明治元)年9月22日(旧暦)に合わせて行われた。

約1分間の黙とうで始まり、会場は約1700人の静かな祈りに包まれた。

先人に対する感謝や平和への願いが盛り込まれた記念宣言が、23日の「会津まつり」会津藩公行列で若殿役を務める一箕中3年の生徒によって発表された。

宣言は戦争の悲惨さを伝える必要性を訴え、古里を守るために戦った人々と、戦後の苦難を乗り越え功績を残した人々の顕彰に努めると誓った。さらに、会津の精神文化に学ぶ人材の育成と伝統の継承を掲げた。

小中学生を対象にした作文コンクールの最優秀賞作品も朗読された。謹教小6年の児童は、明治時代に活躍した会津の女性たちの中に「世の中を見る正しい目と、決してゆるがない強い意志」を見て取り、北会津中3年の生徒は「会津の先人は今でも、私たちにたくさんのことを伝えようとしてくれている」と述べた。

室井照平市長はあいさつで「会津の歴史や先人の活躍を将来を担う次の世代に語り継いでいくことが、私たちの責務ではないだろうか」と呼び掛けた。

式典ではこのほか、先人の顕彰に尽力してきた14団体を表彰し、会津松平家第14代当主の松平保久(もりひさ)さんが「それからの会津―開城以降の会津人の歩み―」のテーマで基調講演。大河ドラマ「八重の桜」で主人公山本(新島)八重を演じた綾瀬はるかさんや会津会会長の柳沢秀夫さんらによるトークショーが行われた。