教育を通して人づくり、今の会津がある 柳沢秀夫さん力説

会津の先人たちへの思いを語る柳沢さん

会津出身の東京在住者らでつくる「会津会」会長の柳沢秀夫さん(65)=会津若松市出身=は14日、同市の会津若松ワシントンホテルで講演した。戊辰戦争後の会津人たちの足跡に触れ「つらい時代に、教育を通して人をつくってきた。だからこそ、今の会津がある」と語った。

講演会は、山川健次郎顕彰会(宗像精会長)と秋月悌次郎顕彰会(武蔵好彦会長)が戊辰150年を記念して開催。約500人が来場した。

柳沢さんは、戊辰戦争後に若者の教育に尽力した秋月悌次郎と、物理学者となり東京帝国大総長などを務めた山川健次郎の生涯をたどった。

柳沢さんは、江戸で学び、西国を歴訪した秋月の前半生に着目。「秋月は自分の生まれ育った場所とは違うところで、ものを知り、人と知り合った経験を会津の歴史の中に刻み込んだ」と語った。

また、秋月が戊辰戦争後に旧知の長州藩士奥平謙輔に山川を託し、教育を受けさせたエピソードに触れ、秋月の人脈が山川の人生に大きな影響を与えたとした。

山川について、柳沢さんは「知識はつないでいかないと意味がないことに気付いていた。そのために、有能な物理学者でありながら、教育の場にどんどんと足を踏み入れていった」と解説した。

教育の重要性を強調すると「子どもたちが夢が持てるものをどれだけ、大人がつくってあげることができるか。これから先を考える上で、大切なことになってくる」と述べた。